ミドル層SEの収入の変化の乗り越え方
ITエンジニアは普通のサラリーマンとは違い、“技術”という強みがありますから年収は高めです。
ですが、老後の生活までを考えると“弱点”も見えてきます。
私は元SEですが、現在はFPやIT講師として住宅ローンのwebアプリ開発も行っていますので、ITエンジニアの方からマネープランの相談依頼を受けることもあります。
まずは、平均的なITエンジニアの60歳までの収入・手取り・生活費のグラフをご覧ください。
こちらは、ITエンジニアの平均年収のデータをもとにモデル化したグラフです。
あなたの年収(現在と将来予想)はこのグラフに比べてどうですか?
結婚した後は、住宅ローンの返済や子どもの教育費アップなど支出も増えますので、収入をあげていかなければいけませんが、不透明な時代の今、このグラフ通りに年収がアップするとも言えないのが現実です。
ソフトウェア企業の倒産
帝国データバンクは、2025年度のソフトウェア業の倒産を195件とし、前年度とならびこの10年間で最多水準、と発表しました。
非IT企業のシステム内製化も進んでいますので、人手不足の業界だから“安泰”とはいえません。
一般企業でも入社してくる情報Ⅰ世代の出現
人手不足や人件費の高騰が原因とありますが、まもなく「情報Ⅰ」世代(プログラミング・データ分析・セキュリティなどを高校時代に必修)が非IT企業にも入社してくることもあり、IT業界は大きな変化が見えてくる可能性もあります。
40代のSE・社内SEの方から、
「このまま定年まで今のポジションでいられるのか不安」
「独立も転職も考えるけれど、年金や老後のお金が怖い」
という声をよく聞きます。
先週は、ゴールドオンラインさんで「コードが書けないSE」の記事を公開し、大きな反響をいただき、yahooアクセスランキング雑誌・経済で1位となりました。
現在は、工程ごとに役割が違いますが、AIの進化や「情報Ⅰ」世代の出現で、
・上流工程だけやっていればいい。
・下流工程だけやっていればいい。
という流れは変わってくるかもしれません。
私は大学に勤務していた頃、仕事の不便さから非常勤職員の給与システムを完成させた経験がありますが、企業でのシステム内製化が進んでいる今、広い知識のある技術者が求められています。
特にこれからは「情報Ⅰ」世代を使えるだけのITスキルは必要です。
↓ 現在の受験生のレベルを確認してみてください。
日本は“失われた30年”でITスキルもすっかり低くなってしまい、67か国中31位です。
(IMD「世界デジタル競争力ランキング」2024年版)
世界から見ると“中位のやや下寄り”という位置づけのため、国も高校生の教育に力を入れているのです。
老後はどうなるのか?
今は収入は高くても、家計の厳しさは普通のサラリーマンと変わりません。
・住宅ローンの金利上昇と長期化(平均完済年齢:73歳)
・教育費の増加(50代の時に子どもの大学進学)
グラフをご覧いただけばわかるように、家計出費は50代が一番大きくなっています。
そして、ITエンジニアが一番厳しくなるのは60代以降になります。
・少ない退職金(転職の多い業界により定年退職時に受け取れる金額は少なめ)
・フリーランスによる少ない年金(独立により厚生年金部分が少なくなる。)
で、老後が厳しくなる技術者も出てきます。
収入の高い今、
・住まいにお金をかけすぎない
・子どもの小さい時期にお金をかけすぎない
ことを念頭に、50代以降の家計収支をイメージして出費を調整し、将来のお子さんの夢を断念させないようにしましょう。
また、今は60代以降でも人材募集のある業界ですが、「情報Ⅰ」世代の出現で、ITスキルは決して特別なものではなくなっていくため、50代・60代をどのように仕事をしていくかを考えておく必要があります。
円安による物価高や年金不安は今後も続きます。
だからこそ、ミドル層SEこそ
・定年まで会社にしがみつくキャリア
ではなく
・社内外で通用するIT・DXの基礎力を身につけて、
自分の市場価値で仕事を選べる状態
を目指すことが大切だと感じています。
私は元SE・現FPとして、
年金や老後のお金の話とあわせて、
「会社に依存しすぎないためのITスキル」を身につけるミドル層向けの講座も行っています。
無理に講座をおすすめすることはありませんので、まずは今の状況やお気持ちをお聞かせください。
記事を読んで
「自分の年金とキャリアの両方を一度整理したい」
と感じたSE・社内SEの方には、
今のご状況をうかがったうえで、
必要に応じてIT講座のご案内もする
30分の無料オンライン相談も行っています。
ファイナンシャルプランナー・IT講師
川淵ゆかり
厚生労働省 1級FP技能士
経済産業省 高度情報処理技術者

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